以前より加入の(公財)日本賃貸住宅管理協会が運営する日管協預り金保証制度において、
健全経営のAAA評価をいただきました。
毎月、入居者様からお預かりしている賃料等をオーナー様へお送りするにあたり
万一弊社が倒産等をしても保証される制度です。
この制度の加入には、厳正な審査があり、健全かつ安定した管理会社でなければ加入ができない制度となります。
今後も安定経営を維持し、オーナー皆様の資産をお守りできる管理会社として引き続き精進いたします。
2025年03月06日
「家賃は固定費」という考え方は、当たり前のものですよね。にもかかわらず、住んでいる物件やこれから住もうと目星を付けていた物件の家賃が上がる場合は、どんな理由が隠されているのでしょう。
物件が建てられている土地には、当然「地価」が存在しています。賃貸物件を借りる側は地価を意識することは少ないですよね。地価というのは、その時々で大きく変動することもあります。地価が上がれば大家さんが払う固定資産税も上がってしまい、これを補うために家賃の値上げを請求されることもあります。
経済事情が変動した場合、例えばインフレによって物価が上昇したときなども大家さんが家賃の値上げを請求してくるケースもあります。
同じような間取りや築年数の部屋は、だいたい似たような家賃になることがありますよね。しかし、年月が経過したりするとその物件だけ他の似ている物件よりも家賃が大幅に安いというケースも出てきます。他の似ている物件と比べて、あきらかに家賃に大きな開きがあるようなら、大家さんが家賃の値上げを請求できるのです。
主に上の3つの理由で家賃の値上げを交渉されることがありますが、家賃が上がりやすい時期というのもあります。
普段から挨拶をよくしたり、共有スペースをきれいに使ったり、入居後の態度が良い人に対しては、できることなら大家さんも優しくしたくなるものです。しかし、入居態度が悪い相手に対しては、優しくしようとは思わないでしょう。
はっきりと「入居態度が悪いから」と明言されて家賃の値上げ交渉をされることはないでしょう。しかし、上で紹介した地価の上昇や物価の変動といったタイミングで注意を受けても入居態度が変わらない場合、家賃の値上げを言い渡される可能性もあります。
家賃が上がるタイミングとして最も多いのが、部屋の契約更新時です。賃貸借契約は、一般的に2年で契約が満了するため、これと同時に契約の更新が行われます。ある日突然家賃を上げれば、部屋の住人から嫌な顔をされるのは目に見えています。しかし、契約更新という区切りのタイミングであれば、大家さん側も値上げを言いやすいのです。
もちろん、上で紹介した理由が発生すれば、入居態度が悪くなくても、更新時期を迎えていなくても、ある日突然家賃が上がることもあります。
もし大家さんに家賃の値上げを伝えられたら、誰でも拒否したくなりますよね。果たして、家賃の値上げは拒否できるのでしょうか?
両者の合意がなければ家賃の値上げはできません。なんとなくアパートやマンションを借りると、「大家さんから部屋を貸してもらっている。自分のほうが立場が弱くて、大家さんのほうが強い」と思ってしまいやすいです。
そんな考え方から「家賃の値上げも拒否できない……」と考えがちですが、あなたはしっかりと家賃を払っているわけですから、両者は対等な関係なのです。そう考えると、大家さんの意思だけで勝手に家賃を値上げできないのです。
話し合いの結果、お互いに合意の上であらためて家賃を決められれば良いです。しかし、大家さんもそれなりの理由があって値上げを伝えているわけですから、うまくいかないこともあるでしょう。もし、家賃の値上げを契約更新のタイミングで伝えられたなら、思い切って引越しをするのも良いでしょう。
契約の更新料は家賃の1ヵ月分、2ヵ月分であることが多いです。かなり大きな出費ですよね。さらに家賃が値上がりした部屋に住み続けるほど、値上がり分の出費が響いてきます。もちろん引越しにもお金はかかりますが、あらためて納得できる家賃の部屋に住めば引越しにかかるお金も気にならないかもしれませんね。
いざ引越すとなった場合に、どのくらいの初期費用がかかるかも気になるでしょう。賃貸物件から賃貸物件へと引越す場合は、生活に必要な家具家電などは揃っています。そのため、初期費用としてかかるのは敷金、礼金、前家賃、仲介手数料、火災保険料といったものです。相場は契約する物件の家賃の4.5~5ヵ月分ほどと考えるといいと思います。
さらに引越し業者を使うなら、その分の引越し費用も必要です。荷物が少なめで5月~1月の閑散期に引越すなら3万円前後、2から4月の繁盛期なら4万円前後が相場です。こういった引越しにかかる初期費用を計算し、家賃を値上げされても住み続けるべきか、思い切って引越すべきなのか検討してみましょう。
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2025年03月03日
今回は、ホームセンター「CAINZ(カインズ)」を展開する株式会社カインズの宮田健義(みやた・たけよし)さんを取材。DIYで断熱性能を高められるアイテムとともに、最近の需要や商品展開の傾向などを聞きました。
CAINZをはじめ、ホームセンターでは、DIYで断熱や結露対策できるアイテムを多数、開発・販売しています。DIYというと、のこぎりで材料を切ったり、ビス打ちをしたりと、手間がかかるイメージがあるかもしれませんが、CAINZで扱っているアイテムの多くが特別な道具を用いずに施工できるそうです。
断熱DIYアイテム① 窓ガラスに貼るタイプの「断熱シート」
中でも、窓ガラスに貼るタイプの断熱シートは施工性が高く、効果も高いといいます。
「水で濡らして貼るタイプとシールになっているタイプがありますが、いずれも緩衝材のように空気を含んでいるシートになっています。窓のサイズに合わせてハサミでカットできるので、DIY初心者の方にも扱いやすいと思います。キャラクターが描かれたものや柄が入っているものもあるので、場所や好みに合わせて選べます」(宮田さん、以下同)
■カインズ 水貼り断熱シート 窓ガラス用 幅90cm×長さ180cm 2巻パック 998円
※商品の金額は取材当時のものです(他同)
空気層の効果で窓ガラスの熱の伝わりを小さくし、冷暖房効果を高める(画像出典:CAINZ)
経済産業省資源エネルギー庁によれば、住まいの断熱で重要なのが、窓などの開口部です。冬の暖房時に熱が流失するうち開口部からの割合は58%、夏の冷房時に熱が入るうち開口部からの割合は73%というデータもあります。開口部とは玄関、窓、換気口など。その多くを占める窓の断熱性能を高めることで、夏も冬も冷暖房効率が良くなり、快適に過ごすことができます。
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁)
CAINZで扱っている窓に貼る断熱シートは簡単に剝がせるため、賃貸住宅の窓にも貼ることができます。価格も500円~2,000円程度と安価なので、部屋ごとに貼り替えてお部屋の印象を変えてみるのもいいかもしれませんね。
「窓の断熱性に加え結露に悩まされている場合は、吸水できるタイプがおすすめです。結露を放置してしまうと、カビの原因になってしまいます。かといって、毎回、拭くのも大変です。結露吸水パネルは、断熱効果も防カビ機能も備わっています」
■カインズ 断熱効果のある結露吸水パネル ブラウン 60×90cm 998円
窓ガラスに貼って結露水を吸収する(画像出典:CAINZ)
断熱DIYアイテム② カーテンレールに取り付ける「断熱カーテンライナー」
窓の断熱性を高められるアイテムは、断熱シートだけではありません。「断熱カーテンライナー」は、窓ではなく、カーテンレールに取り付ける断熱アイテム。床の上に引きずるように窓とカーテンの間に垂らすことで、熱気・冷気の侵入となる隙間を防ぎます。
「カーテンレールに引っかけるだけなので、断熱シートを貼るより簡単かもしれません。冷たい空気は重く、下に貯まりやすいのですが、このカーテンライナーは一般的なカーテンより裾が長くなっているため、まるで部屋を包んでいるような状態になり外からの冷気が窓の下部から入ってくることもありません。冷暖房両方の効率が上がるため、季節問わず人気の商品です」
裾や幅が長すぎる場合は、ハサミやカッターで簡単にカットできます。光を通すタイプのカーテンライナーも販売されています。
■断熱カーテンライナー 150×225cm 2枚入り(Sカン18個入) 1,680円
窓やカーテンのすきまからの熱気・冷気の侵入を遮り、室内の熱気・冷気を逃がさない(画像出典:CAINZ)
断熱DIYアイテム③ サッシやドアの隙間を埋める「すき間テープ」
開口部の熱の流出が大きい理由は、熱伝導率が高いことに加え、隙間があるからです。わずかでも隙間があると、そこから熱が逃げ、室内の温度が一定に保たれにくくなってしまいます。そこでおすすめなのが、サッシやドアなどの隙間を埋められるテープ。施工性が高く、効果も大きいといいます。
「断熱シートやカーテンライナーとあわせて使っていただくことで、断熱効果はかなり高まると思います。ここまでご紹介した商品はどれも簡単に施工できるので、ぜひ試していただきたいですね」
■カインズ すき間テープ グレー 幅30mm×長さ4m 厚さ10mm 248円
ウレタンスポンジによりすき間風をブロック(画像出典:CAINZ)
断熱DIYアイテム④ 窓断熱性能が2倍以上に!?「内窓キット」
少し上級者向けのアイテムとして「内窓キット」もご紹介いただきました。内窓とは、既存の窓の内側に設ける窓。窓を二重にすることで、断熱性・気密性が高まり、部屋の中の温度を一定に保ちやすくなります。
「CAINZでは、別売りのパネルと組み合わせて施工する内窓フレームキットを扱っています。フレームやパネルを窓の大きさに合わせてカットしたり、ゴムハンマーなどを使ってパネルにフレームを取り付たりする工程は必要ですが、内窓を取り付けていただくことで窓断熱性能は2倍以上に向上(室外温度0℃・室内温度20℃・ガラス単板アルミサッシを想定)し、冷暖房効率も高まります」
■小窓用キット ホワイト PTWーA 4,980円
窓を二重構造にすることで、断熱性アップ・冷暖房効率アップ・結露抑制に期待できる(フレーム内に入れるプラスチック板は別売り)(画像出典:CAINZ)
(画像出典:CAINZ)
ほかにも、「カインズ中窓用フレームキット」5,980円、「カインズ大窓用フレームキット」8,480円(別売のポリカボード2,580円(すべて税込)も必要)があります。
■関連記事:
【断熱DIY】ホームセンター商品だけで賃貸の部屋も夏涼しく・冬暖かくできる! 原状回復OK、内窓・玄関ドア・床などをひと部屋4万円以下で
ホームセンター各社では断熱アイテムの開発・販売がされていますが、CAINZでは自治体や専門家と一緒に断熱ワークショップを開催しているといいます。
2025年2月には、CAINZ本庄早稲田店で、埼玉県主催の「家庭の省エネ実践講座」が開催されました。同講座では、専門家による断熱セミナーの後、内窓DIYワークショップを実施。筆者も小学生の娘たちと参加し、CAINZのスタッフや専門家の指導のもと、内窓フレームキットを使って実際にDIYしてみました。
埼玉県地球温暖化防止活動推進センターの秋元智子(あきもと・ともこ)氏による断熱セミナーの様子(写真撮影/亀梨奈美)
まずは、用意された木枠を窓枠に見立て、メジャーで寸法を測ります。続いて、キットに入っている塩化ビニル樹脂のフレームを計測した長さに合わせて切断します。これが内窓の枠となります。切断に使うのは、プラスチック専用のこぎりです。「まず印を付けた場所にのこぎりで傷をつけ、刃が入りやすくするのがコツ」とスタッフの方が教えてくれました。
窓枠を採寸し、フレームをのこぎりでカット(写真撮影/亀梨奈美)
のこぎりで切っただけでは切断面がギザギザなため、やすりで綺麗にします。フレームを組み合わせたときに隙間が生じないようにするためにも、ここで綺麗にしておくことが大切です。完成した後の見た目も良くなります。
フレームの切断面をやすりで綺麗にする。やすりがけなら低学年の子もお手伝いできそう(写真撮影/亀梨奈美)
引き違い窓の場合、切断するフレームは、2つの窓の四隅+窓枠の四隅に取り付けるため計12個。同じ作業を繰り返していくうちに、切断・やすりの工程にも馴れてきました。
続いて、内窓の窓面になるパネルを切断します。内窓フレームキットにはパネルは含まれておらず、別売りです。ここでは、断熱性が高い「ポリカ中空ボード」と呼ばれるパネルを使用しています。やや厚みはありますが、カッターで切断可能です。
パネルをカッターで切断。厚みがあるので何度か刃を入れる必要がある(写真撮影/亀梨奈美)
切断したフレームを、窓枠に見立てた木枠に両面テープで貼り付けていきます。上下のフレームは、窓をスライドできるようレールになっています。切断したパネルにも、フレームを取り付けます。パネルの枠となるフレームはコの字になっているため、パネルを挟み込む形です。ハンマーで軽く叩くと、ピッタリはまります。
窓枠、パネルにフレームを取り付ける(写真撮影/亀梨奈美)
あとは、フレームを付けたパネルを窓枠にはめるだけ。これで完成です。
完成した内窓(写真撮影/亀梨奈美)
使用した工具は、メジャー・プラスチック専用のこぎり・金属製やすり・カッター・ハンマー・両面テープ。子どもと一緒につくったため完成までに1時間半ほどかかりましたが、大人だけであれば1時間かからずDIYできそうです。
キットを使った内窓のDIYは、貼るだけの断熱シートやすき間テープと比べると時間も手間もかかるため、宮田さんの言うように少し上級者向けかもしれません。ただ、作る過程も楽しむことができ、時間をかけてつくったものには一層、愛着がわくはずです。
CAINZをはじめとするホームセンターでは、特別な道具を準備しなくても、簡単に施工できる断熱アイテムが多く販売されています。
「カインズでは『DIY』を『日曜大工』のような休日に本腰を入れて取り組まなければならないものではなく、くらしをより自分らしくアレンジする創意工夫の精神と拡大解釈し、『くらしDIY』をブランドコンセプトにお客様のくらしをサポートしています。なので、特別な道具よりも『やる気』が必要でしょうかね」
宮田さんによれば、貼るタイプのアイテムも強粘着ではないため、賃貸住宅でも安心して使用できるといいますが、まっすぐ貼るのに慣れるために小窓などから試してみることをおすすめします。シールやテープで貼り付ける際には、貼り付ける場所の汚れや油分を取っておくのが綺麗に施工するポイントです。
省エネ住宅や住まいの断熱が注目されている昨今、断熱アイテムの売れ行きにも変化が見られているといいます。
「近年、断熱アイテムの需要は非常に高まっています。ここまでご紹介した住まいの断熱性能を高めるアイテムに加え、羽織れるブランケットや保温性のあるラグなど、いわゆる『あったかグッズ』の需要も全体的に上がっています。
断熱アイテムやあったかグッズの需要が高まり始めたのは、2021年ごろからです。電気代の高騰やエコ志向の高まりに加え、コロナ禍を経ておうち時間が長くなったことも影響しているのではないでしょうか」
「断熱ワークショップは、自治体や専門家の方などと一緒に開催させていただいているので不定期の開催ですが、木工などのワークショップは、店舗によってはお子さまと一緒に親子で参加できるDIYワークショップなどとして定期的に開催しています。お子さまをはじめ手が小さい・握る力が弱い方にも扱いやすいドリルドライバーなどの商品開発にも力を入れています。
また、店舗によっては、個人のお宅では揃えるのが難しい3Dプリンターやレーザー加工機などの設備を揃えている『カインズ工房』もあり、店舗でお買い求めいただいた商品の加工などにご利用いただけます。一部店舗では、工具のレンタルもしています」
ワークショップや工具レンタルは、とくにDIY初心者にはうれしいポイント。DIYのハードルがさらに下がりそうです。
「断熱」というと、注文住宅やリフォームというイメージもあるかもしれませんが、DIYでも簡単に住まいの断熱性を高めることができます。
DIYは、商品選びから楽しめるのも魅力の1つ。自分自身で手を加えることで、住まいに愛着もわくはずです。ぜひ、お近くのホームセンターでも断熱グッズに着目してみてください。
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2025年02月20日
寒さが厳しくなる季節に備えて、暖房機器以外の寒さ対策を考えているママやパパは多いのではないでしょうか。
住んでいる地域や住まいの環境によっては、暖房だけでは足りないこともありますし、電気代も気になりますよね。
とはいえ、賃貸住宅に住んでいる場合、どこまで自分で対策していいのか迷ってしまいます。
この記事では、賃貸住宅でもできる寒さ対策をいくつかご紹介します。
大がかりなことをしなくても、簡単に対策できる方法ばかりなので、参考にしてみてください。
賃貸住宅で暮らしている場合、退去する際は入居時の状態に戻す「原状回復」が義務付けられています。
そのため、許可なくリフォームをしたり、壁に穴を空けたりするなど大がかりなDIYはできません。
例えば、「窓を二重窓にするなどグレードアップするような内容ならいいのは?」と考える方がいるかもしれませんが、勝手に手を加えてしまうとトラブルに発展する可能性も……。
寒さ対策をする際は、原状回復できるかどうかを意識しておこないましょう。
リフォームや大がかりなDIYをしなくても、窓から冷気が入ったり、暖気が逃げていったりするのを防ぐ対策ができます。
複数組み合わせれば効果も高まりますよ。
断熱シートはホームセンターなどで販売されています。
フィルムタイプや、プチプチと呼ばれている気泡緩衝材に似たタイプがあり、デザインもさまざまなので好みのものを選べます。
断熱シートと聞くと冬場に使用するイメージが強いかもしれませんが、実は夏も役立つため通年貼りっぱなしできるタイプなら張り替える手間がかかりません。
ただし、プチプチタイプは外からの光が入りにくくなったり、網ガラスなど使用できない窓があったりします。
購入前にしっかり確認しましょう。
冷気を遮断する断熱ボードもおすすめです。
窓際に立てるだけなので、シートのように貼る手間がかからず、窓の大きさに合わせてカットするなど加工も簡単にできます。
断熱シートが使えない窓にも使用できますよ。
ただ、窓から出入りする際は、外したり跨いだりしなければならないため、出入りする窓に使用するのは向きません。
断熱カーテンは特殊な加工を施していたり、通常のカーテンよりも厚手の生地を使用したりしており、室内の暖かい空気を外に逃がしません。
断熱効果以外に、防音・遮音効果や結露を抑える効果も期待できます。
断熱カーテンを選ぶ際は、下から冷たい空気が入らないよう、窓のサイズに合ったものを選ぶのがポイントです。
なお、”断熱”カーテンと混同しがちな”遮熱”カーテンは冬でも効果がありますが、どちらかといえば夏向けです。
ちなみに、断熱カーテンを夏に使用しても効果が期待できます。
ゴムパッキンやコーキングが劣化している場合や、窓枠にゆがみがある場合、隙間風が入ってきます。
そこで、クッション性のある隙間テープを貼って、ふさいでしまいましょう。
比較的安価なので、家じゅうの窓に使用できます。
隙間テープを貼っておけば、隙間風だけでなく虫やほこりの侵入も防げますよ。
賃貸でも挑戦できる、二重窓DIYについてご紹介します。
二重窓とは、通常の窓の内側に、もう1枚窓を取り付けたものです。
外窓と内窓の間に空気を含んだ層ができることで断熱効果が生まれ、外気の影響を室内に伝えにくく、暖房が効きやすくなるのがメリットです。
外気と室温の差が小さくなり、結露ができにくくなるのも特徴です。
ガラスの二重窓を設置するにはコストがかかりますが、実はホームセンターで購入できる材料で作ることができます。
【材料】
【作り方】
二重窓がある場合とない場合とでは、室温と外気温との差はどのように変化するでしょうか。
二重窓がない場合は室温が3時間で2.3度下がったのに対し、二重窓がある場合は0.7度しか下がりませんでした。
また、16:30時点の外気温と室温を比べると、二重窓がない場合は外に比べて室内が1.3度高いのに対し、二重窓がある場合は2.8度高い結果となりました。
賃貸住宅でも手軽に設置できるDIY二重窓ですが、寒さ対策に一定の効果が期待できることが分かります。
通常、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へたまります。
子どもが床で過ごすことが多い家庭は、床の寒さ対策も入念にしておきましょう。
コルクマットやジョイントマットはどちらも断熱効果があるだけでなく、防音対策にもなります。
クッション性があるため子どもが転んでも安心ですし、子どもが横になってもヒンヤリしません。
また、汚れたときは、その部分だけ外して洗えるので、お手入れも楽ですよ。
手軽にセットできるのも、うれしいポイントです。
寒さ対策として、すでにラグを敷いている家庭も多いかもしれません。
しかし、ラグだけでは対応しきれないケースもあります。
そこで、ラグの下に床用の断熱シートを敷けば、熱を下に逃がさないだけでなく床からの冷気を防ぎます。
ラグに限らず、カーペットやホットカーペットの下に敷くのも効果的です。
暖房効率も上がるので、暖房代の節約にもつながります。
ホットカーペットを敷くのもおすすめです。
電気代はかかるものの、コンパクトなサイズなら電気代は月に数百円程度と、電気ストーブよりは安く済みます。
断熱シートを併用すれば温度が低くても温まりやすくなりますよ。
ストーブのように部屋全体を暖めることはできませんが、子どもが床で過ごすなど、その場を暖めるための対策として有効です。
床付近の空気を暖めるには、サーキュレーターや扇風機を使用するのも一つの方法です。
下にたまる冷たい空気と、上にたまる暖かい空気を混ぜれば部屋の空気が均一になり、室内の温度差を解消できます。
なお、サーキュレーターや扇風機は、真上に向けると効率良く空気を循環させられます。
ただし、エアコンの暖房機能を使用しているときは、エアコンに向けましょう。
ドアや室内の環境を意識するなど、窓や床以外にもできる寒さ対策がいくつかあります。
冷気は玄関ドアからも出入りします。
ドアが冷たくなって室内まで寒くなっている場合は、玄関ドアに断熱シートを貼ってしまいましょう。
断熱シートを貼れば、窓や床と同じように暖かい空気を逃がさず、冷たい空気の侵入を軽減できます。
また、外とつながっている玄関ポストも冷気が入りやすい部分です。
集合ポストがあるなど、玄関ドアのポストを使用していない場合は、完全にふさいでしまうのもおすすめです。
退去時にもとに戻さなければなりませんが、郵便受けが外せる場合は外してしまったほうが、しっかり対策できます。
私たちが快適に過ごせる湿度は40~60%とされており、湿度が40%を切ると寒さを感じやすくなるだけでなく、肌や喉に影響を及ぼす可能性も……。
反対に、湿度が高いと体感温度も上がるため、加湿器などで部屋を加湿するのも有効です。
加湿器を使用する際は、部屋の中央の少し高い位置に設置すると良いですよ。
加湿器がない場合は、洗濯物を室内干しにしたり、濡れたバスタオルをかけておいたり、入浴後は浴室のドアを開けておいたりすると湿度を上げられます。
湿度は湿度計でこまめに確認しましょう。
室内のドアの下に隙間がある場合は、隙間をふさいでしまえば暖かい空気が逃げたり、廊下や暖房がきいていない部屋から冷気が入ったりするのを防げます。
窓の隙間をふさぐのと同様に隙間テープを使用したり、パッキンを使用したりして埋めましょう。
ただし、通気性を考慮して隙間が設けられているケースもあるため、ふさぐべきかそのままにしておくべきか、一度考えてみてくださいね。
賃貸住宅の場合は、原状回復の義務があるため、リフォームや大がかりなDIYでの寒さ対策ができません。
とはいえ、窓や床、ドアなどの対策をしておけば、暖かい空気が逃げたり、冷気が入ったりするのを防げます。
今回ご紹介したアイテムは、ホームセンターなど身近な場所で購入できるうえに、簡単に取り付けられるものばかりです。
複数組み合わせればより効果が期待できるので、できる部分から対策して、暖かい室内で快適に過ごしましょう。
ママソレから引用
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2025年02月05日
さて、日本銀行が2024年3月に「マイナス金利解除」を決め、7月に政策金利を引き上げた。金利のある世界の到来だ。これを受けて、調査では「住宅ローン選択などに変化があったか」を聞いている。
日本銀行の金融政策変更の影響(出典:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査結果(2024年10月調査)」)
これについては、「変化なし(利上げの影響はなかった)」が54.1%と過半数になった。そもそも「利上げがあったことを知らなかった」が6.8%いる一方で、「変化あり」も39.1%いた。その変化については「借入額を減らした」り、「金利タイプを見直した」りしていた。
では、どんな住宅ローンを選択したかというと、「変動型」を選択したのは77.4%で、借入金利は「年0.5%以下」が37.1%、「年0.5%超~年1.0%以下」の36.4%と合わせると、73.5%が年1%以下の金利を借りている。
調査結果から主流の借り方を想像すると、超低金利の変動型を選んで、頭金1割未満までがっつり借りても、毎月の返済額を抑えられるので、年収に占める返済額の負担率は20%以下に収まるというもの。家計にそれほど無理がないので、リスクを感じないというところだろう。
しかし、それは超低金利がずっと続いた場合だ。
ちなみに、金利タイプについておさらいすると、35年などの返済期間を通して金利が固定されるのが「全期間固定型」、当初の3年や5年、10年などの選択した一定期間だけ金利が固定されるのが「固定期間選択型」、年に2回金利が見直されるのが「変動型」だ。
変動型のタイプと長期間固定するタイプでは、金利の動きが異なる。国際的な金利上昇圧力を受けて、「全期間固定型」の【フラット35】の金利は、マイナス金利解除の数年前からじわじわと上がり、最近はほぼ横ばいに推移している。大手金融機関などの「固定期間選択型」で10年間固定するものは、日銀の動きを受けて金利が上がった。
一方で、多くの金融機関が「変動型」の参考にする短期プライムレートなどは変わらなかったので、これまで変動型の金利も動きがなかった。ところが、7月の政策金利の利上げで、9月の短期プライムレートが上がり、10月の変動型の適用金利を引き上げた金融機関も多かった。
調査対象者である、2024年4月~9月に住宅ローンを借りた人では、全期間固定型や10年固定型の適用金利に動きはあっても、変動型の金利は9月までは変わっていないことから、住宅ローンの選択に「変化がない」と過半数が回答したのだろう。
さらに、2025年1月の金融政策決定会合で政策金利を追加で引き上げた。これによって、4月に適用される変動型の金利がさらに上昇すると考えられる。このように、変動型の金利が動き始めた現在、どのように住宅ローンを選んだらよいのだろうか?
まずは、超低金利の変動型をめいっぱい借りるのが常識、という考え方を捨てることだろう。長期的に金利の動きを予測することは難しいので、変動型と全期間固定型などのどれが有利かは一概に言えない。一方で、家計の事情はそれぞれによって異なるので、金利上昇による返済額の増加に対してどの程度受容できるかで判断する必要もある。
金利が上昇するとは言っても、過去の水準と比べると低金利ではあるので、返済額の増加を受容できる家庭なら変動型を選んでもよいだろう。また、返済額を変えたくないとか、金利の動きに右往左往したくないということなら、金利の固定期間が長いものを選ぶのもよいだろう。
借入額を抑えるという方法もある。頭金が多いほうが、適用金利が低いというローンも多いので、頭金の増加を考えるのもよいだろう。ほかにも、金利上昇リスクを軽減する借り方がいろいろと考えられる。
調査結果に話を戻そう。今回の調査では、「ミックスローン」の利用率を聞いている。ミックスローンは、金融機関から住宅ローンを借りる際に、異なる金利タイプを選べるもの。金融機関によって取り扱いの有無やサービス内容は異なるが、例えば4000万円を借りるときに、変動型のタイプと長期間固定するタイプを組み合わせて、2000万円ずつ、あるいは1000万円と3000万円などに分けて借りることができる。
こうしたミックスローンの利用率は12.8%。中でも、同額ずつミックスする方法が多かった。
ミックスローンの利用(出典:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査結果(2024年10月調査)」)
長期的な金利の予測が難しい中、ミックスローンは、返済額が変わらない安心感と低金利のメリットの両方をまぜることで、変動型オンリーで借りる場合よりも金利上昇リスクを軽減できる。借りた後も、金利の動向次第でどちらかのタイプを繰り上げ返済することも可能だ。
同じような考え方で金利上昇リスクを軽減するのが、「ペアローン」だ。これは、同じ金融機関で、夫婦それぞれで住宅ローンを利用するもの。調査結果を見ると、ペアローンの利用率は26.4%だった。4世帯に1世帯以上がペアローンということになる。
※括弧内は前回調査結果
ペアローン・収入合算の利用(出典:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査結果(2024年10月調査)」)
ペアローンを利用する際に、例えば夫は長期間金利を固定するタイプ、妻は変動型のタイプを選ぶことで、世帯全体で先ほどのミックスローンと同じ効果を得ることができる。ミックスローンでは、返済期間を変えられないものが多いが、ペアローンであればそれぞれの返済期間を変えることで、変動型のみ返済期間を短くするなどの借り方もできる。
一方で、気になる調査結果もあった。「返済期間」の結果を見ると、「35年超~40年以内」(16.5%)・「40年超~50年以内」(4.4%)といった超長期返済が増えていることだ。
※1:「40年超~50年以内」は、2023年10月調査より選択肢に加えて設問している
※2:2023年4月調査までは「35年超」として設問している
返済期間(出典:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査結果(2024年10月調査)」)
最長返済期間が40年あるいは50年といった、返済期間が最長35年を超す住宅ローンを、一般的に「超長期住宅ローン」と呼んでいる。【フラット35】の場合の超長期ローンで【フラット50】があるが、これは住宅が長期優良住宅などに限られる。一方、まだ提供している金融機関は少ないが、民間の住宅ローンなどでは住宅に制限はない。
返済期間を超長期にすれば、返済額を抑えることができる、あるいは借入額を増やすことができるが、借り過ぎにつながって、金利上昇時に返済が難しくなるリスクも考えられる。さらに、低金利であっても返済期間が長いほど元金の減り方が遅くなる。そうしたリスクがあることも、知っておいてほしい。
住宅ローンの低金利が当たり前の世界から、金利が上がる世界へと転換した。かつ、住宅ローンは35年などの長期間返済をしていくものなので、その間に金利がどう変わるか予測が難しい。住宅ローンをどう選ぶかが、これまで以上に重要になっている
。金利が上昇した場合を想定して、返済額をシミュレーションしてみるなど、無理がない資金計画をしっかり検討しておきたい。
SUUMOジャーナルから引用
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2025年01月22日
まず、不動産取引で生じる「囲い込み」とはどんなものかを説明しよう。
囲い込みとは、売却の仲介を依頼された物件を故意に他社に紹介しないなどで、自社でその物件を買う人を見つけ、売却も購入も自社でのみ成約させようとすること。
なぜ故意に他社に紹介しないのかというと、売主からも買主からも仲介手数料が入る「両手取引」にしたいから。
不動産会社は売却の仲介を依頼された場合、成約に至れば売主から仲介手数料を受領できる「片手取引」が成立する。
本来は物件が早く成約するように、多くの不動産会社を通じて広く買主を探すべきだが、自社の利益を優先して他社が仲介できないようにするわけだ。
そうなると、売主にとっては成約に時間がかかり、場合によっては値下げをせざるを得ないという大きなデメリットになる可能性がある。
買主にとっても、買おうと思う物件にたどり着けないという大きなデメリットになる可能性がある。
囲い込みは、消費者に不利な状態を作り出すものなのだ。
なお、仲介手数料は、売買であれば片手取引で一般的に「売買価格×3%+6万円+消費税」が上限となる(例外あり)。
両手取引ならこの2倍を受け取れるので、1物件で2度おいしいことになる。賃貸借の仲介手数料は、貸主から賃料の0.5カ月分+消費税、借主から賃料の0.5カ月分+消費税、あるいはいずれかから1カ月分+消費税が上限となる。
ではなぜ、囲い込みができるかというと、不動産仲介の複雑な仕組みがある。
メディア向けウェビナーの資料を使って具体的に説明していこう。
らくだ不動産副社長の山本直彌さんによると、囲い込みは不動産取引の流れの中、主に下図の流れの2と3のタイミングで起きるという。
出典:らくだ不動産開催のメディア向けウェビナー資料より
まず、売主側を仲介する不動産会社が集客活動を始めると、他社から「物件の確認」や「資料の請求」がされる。その際に、物件の販売図面を作成しないなどで、他社側の購入希望者に具体的な情報を提供できない状態にする方法がある。
また、他社から「資料の請求」や「内見の依頼」などがあった際に、「自社で商談中のために紹介できない」と虚偽の説明をする方法。
「内見の依頼」に対して、日程の調整をなかなかしない方法もある。
山本さんによると、内見候補日が2カ月先になるといった事例もあったという。
ほかにも、自社のみに仲介を依頼された場合に、情報交換をするための指定流通機構※のデータベース(Real Estate Information Network System=「レインズ」という)にその情報を登録することが義務づけられているにもかかわらず、
登録をしないといった方法もある。
※指定流通機構とは、宅地建物取引業法に基づき国土交通大臣が指定した組織で、不動産会社間で不動産情報を交換して、円滑に不動産取引を行うことを目的としている。
なお、不動産会社に仲介を依頼する場合は、正式な媒介契約を結ぶ。
1社としか媒介契約を結ばない「専属選任媒介契約」と「専任媒介契約※」、複数社と同時に媒介契約を結ぶ「一般媒介契約」の3種類がある。
1社だけしか媒介契約を結ばない場合は、「レインズ」への登録や依頼者への業務報告などが義務づけられている。
※専任媒介契約の場合は、依頼者自ら取引相手を見つけることが可能
政府も、不動産取引の囲い込みを防ぐための手を打ってはいる。2016年1月に、不動産会社間で利用する「レインズ」に、「取引状況(ステータス)管理機能」を導入した。
これは、1社だけに仲介を依頼する媒介契約をした売主が、“自分自身の物件の登録状況”を確認できるようにしたもの。
レインズは不動産会社(宅地建物取引業者)ではない者が利用することはできないが、自分の物件に関してレインズにどのように登録されているか、確認用IDを使って閲覧できるようにした。
閲覧画面では、取引状況が「公開中」「書面による購入申込みあり」「売主都合で一時紹介停止中」の3種類のうちいずれになっているかをチェックできる。
売主が紹介停止を依頼していない、購入申し込みがあると不動産会社から伝えられていないといった場合は、他社に物件を紹介できる「公開中」となっているはずだ。
レインズの登録に要するタイムラグを考慮する必要はあるが、
「取引状況(ステータス)管理機能」は、売主自身が囲い込みの可能性に気づくことができる仕組みだ。とはいえ、売主がこうしたことを知らなければ、囲い込みの可能性に気づくことは難しいだろう。
出典:「取引状況管理」機能について(公益財団法人東日本不動産流通機構)より
では、この囲い込みをどのように規制するのだろう?
「宅地建物取引業法の解釈・運用の考え方」などの改正によって、まず、「レインズ」に登録する物件情報について、「取引状況(ステータス)」を最新の状況で登録することを求めている。
次に、レインズに登録したら指定流通機構が発行する「登録証明書※」を売主などの仲介依頼者に渡して、データベースから最新の取引の状況が確認できることを分かりやすく説明することを求めている。
※登録証明書には、確認用のURLやID、パスワードが記載されている。
特に、1社にのみ仲介を依頼する媒介契約を結んだ場合で、「取引状況(ステータス)」が事実と異なるときには、宅地建物取引業法の指示処分の対象となるので、違反すると一定の処分が科されることになる。
では、こうした方法で、囲い込みの規制に効果はあるのだろうか?冒頭のメディア向けウェビナーで、囲い込み規制の実効性についてどういったコメントがされていたか、紹介しよう。
らくだ不動産の山本さんは、罰則規定ができたことで一定の効果はあると思うが、現場での囲い込みがさらに巧妙になるのではないか、と懸念するコメントをしていた。
また、現場の若い社員は、先輩や上司に言われた通りしているだけで、自分が囲い込みをしていると認識していない場合も多いという。
囲い込みに関するリテラシーを高めていく第一歩にはなると思うが、不動産会社を教育するという根底から取り組まないと囲い込みを是正することは難しいかもしれないといった指摘もしていた。
また、さくら事務所会長の長嶋修さんは、アメリカでは囲い込みについて業界全体で監視する体制ができており、
違反が度重なるとMLS=Multiple Listing Service(アメリカ版のレインズ)が使えず、結果として仕事ができないなど厳しい処分がなされることを例に挙げ、いま程度の罰則では実効性が薄いのではないかとコメントしていた。
たしかに、今回の規制だけでは抜け道もあるので、囲い込みができなくなるわけではないだろう。
しかし、政府が不動産取引の囲い込み防止に対して、強い姿勢で取り組むことを明らかにしたことの意味は大きいと思う。
また、自身が売主や貸主になる場合は、できるだけ早く高く成約するように、不動産会社がどういった活動をしているか、状況の報告を求めたりレインズで確認したりしてほしい。
もしかしたら、消費者の意識が変わることのほうが、囲い込みを抑制する効果が高いかもしれない。
SUUMOジャーナルから引用
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2025年01月10日
冬に高くなる家の電気代。光熱費のピークは2月になるとも言われています。
冬の光熱費が高くなる原因と、冬の光熱費を節約するための方法について、家づくりの視点から解説します。
これから家を建てる方にも、すでに一戸建てに住んでいて冬の光熱費に悩んでいるという方にも参考になる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
冬の電気代が高くなる一番の原因は、やはり暖房です。
エアコンを使い続けることによる電気代に加えて、石油ファンヒーターなどを使うと灯油代もかかります。他にもホットカーペット・電気毛布・こたつなどを使うことによっても電気代がかかります。
また冬の寒い時期には、お湯を沸かす際にもより多くの電気・ガスが必要になるということもあります。
床暖房はエアコンと比較すると電気代が高くなる傾向にあるので、光熱費を節約したい場合は注意が必要です。
家づくりの視点から、冬の光熱費・電気代を節約するための方法を紹介します。
高気密・高断熱の家にすることで冬の光熱費・電気代を抑えることができます。
高性能な家であれば、6畳用エアコン1台で家全体の暖房を賄うことができ、電気代や灯油代の節約になります。
エアコン選びについては、容量計算をしている住宅会社であればエアコンを畳数で選ばず必要な容量で判断して購入することができるので、無駄な電気代を抑えることができます。
すでに高気密・高断熱でない家に住んでいる場合は、エアコンの反対側に扇風機・サーキュレーター・空気清浄機などを置いて室内に気流をつくることでエアコンの効率が上がるため、電気代を節約することができます。
また雨戸やシャッターが付いている家の場合、夜中に雨戸・シャッターを締めておくことで室内の熱が外に出ていきづらくなるため、暖房代の節約になります。
オール電化にすることでも、冬の光熱費を抑えることができます。
一般的には電気代のほうがガス代よりも安いため、オール電化にすることで全体の光熱費を節約することができます。
また夜中の電気代は昼間よりも安くなるため、洗濯機や食洗機は夜22時以降に回すことで電気代の節約になります。
直接の光熱費とは別になりますが、冬は洗濯の外干しが寒くて辛いため、コインランドリー代がかかる場合があります。
このコインランドリー代を節約したい場合は、調湿する内装材を使うことが有効です。
もみの木ハウスさんでは調湿するもみの木の内装材を使用しているため、洗濯物を夜に室内に干しておけば朝には乾いています。
部屋干しができれば寒い中で外に洗濯物を干す必要がなく、コインランドリー代もかかりません。
冬の光熱費・電気代を節約することを家づくりの視点から考える場合
これらが重要になってきます。
特に「高気密・高断熱の家」については、2025年4月より施行される予定の建築基準法改正とも大きく関わってきます。これから家を建てるのであれば改正後の断熱基準をクリアした家を建てることを考えたほうが良いです。
高性能な家を建てることが結果的に冬の光熱費・電気代の節約にもつながります。家を建てる初期のコストが掛かったとしても、長期的に見るとランニングコストを抑えることができるので、総合的に判断しましょう。
高気密・高断熱の家を建てる際は、高気密・高断熱の家を建てた経験が豊富な住宅会社選びも重要になってきます。
これまで高気密・高断熱の家を建てたことがない住宅会社に依頼した場合、必要な断熱性能を満たせない場合もあるので、住宅会社選びは慎重に行う必要があります。
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2024年12月10日
物流業界のラストワンマイルとは、消費者が商品を手にするまでの最後の配送区間、最寄りの配送センターから個人宅までの区間を指す。
EC(電子商取引)利用が拡大して宅配の荷物が増える半面、働き方改革による配送現場の人手不足が深刻で、ラストワンマイルで商品が滞るリスクが生じているのだ。
特にタワーマンションでは、エントランス、エレベーター、配達階など何度もセキュリティロックを解除する必要があったり、
配達用のエレベーターが指定されてエレベーター待ちに時間がかかったり、低層・中層・高層階ごとにエレベーターを乗り換える必要があったりなどで、想定外の時間がかかる場合も多いと言われている。
加えて、不在による宅配便の再配達が多くなっていることも問題となっている。
配達時には、効率の良いルートを組んで配送するが、ルートが完了した後で再配達を行うなど、ドライバーの走行距離や労働時間が増加し、非効率な配送が常態化する事態となっている。
国土交通省では、2024年4月のサンプル調査で約10.4%が再配達になっていたことから、再配達により二酸化炭素(CO2)排出量の増加(年間約25.4万トンの排出量相当)や労働生産性の低下(年間約6万人のドライバーの労働力相当)による社会的損失が大きいと問題視している。
そのため、国土交通省は消費者に対して、時間帯指定の活用やコンビニ受け取り・置き配など多様な受け取り方法の活用などを推奨している。
また、ECサイトでの「送料無料」の取り扱いについても課題を指摘している。
送料無料の場合でも、配送については実際にコストが発生しているからだ。
さらに、マンションについては、管理規約で共用廊下に物を置くことを禁止していたり、
エントランス等のセキュリティロックで届け先が不在の場合に入退館できないことなどの問題もあることから、管理規約で置き配を認めるルールを定めたり、不在時でも入退館できるセキュリティ対策を提示したりなどにより、再配達の減少に努めている。
国土交通省のサイト「宅配便の再配達削減に向けて」より転載
今回の大和ライフネクストと日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便の実証実験は、ラストワンマイル問題の解決だけでなく、マンション居住者の利便性向上を目指すものでもあるという。
国土交通省の再配達率の推移を見ると、実は、2020年10月調査以降は11%台だったものが、2024年4月の調査では10.4%に下がっている。
これは、マンションや一戸建てで宅配ボックスや置き配が普及したことなどの影響もあるのだろう。
一方で、国土交通省がオートロックエントランス解錠システムを設置したマンションの置き配実証実験で、宅配ボックスが設置されている人に「宅配ボックスは十分な量設置されているか」と聞いたところ、
59.1%が「不十分だと感じる」と回答した。届いた荷物が入るサイズのボックスが埋まっているなどで、再配達になる事例も多いようだ。
大和ライフネクストによると、「インターホン鳴動から訪問までの待機時間が長い」「宅配ボックスが埋まっていて荷物が受け取れない」などの不便を居住者が感じているため、実証実験はマンション居住者の不満解消にもなるという。
再配達ゼロを目指す今回の実証実験だが、次のような流れになる。
(1)マンション管理員が宅配会社(日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便)の荷物を全住戸分一括※で受け取る。(荷物はマンション内の専用倉庫に納品)
(2)管理員が宅配会社に代わって各住戸に荷物を配達する。
(3)配達できなかった荷物は、管理事務室または専用倉庫で一時的に保管し、管理員の業務時間内であれば管理事務室(受付)でいつでも受け取ることができる。
※冷蔵・冷凍・代引き・郵便物(書留含む)・貴重品便等の一部の荷物を除く
宅配会社からマンション管理員への荷物の受け渡しの様子(大和ライフネクスト「“再配達ゼロ”のマンションを目指し、管理会社と宅配会社が「マンション内配送サービス」の実証実験を開始」のページより転載)
マンション管理員による荷物の配達の様子(大和ライフネクスト「“再配達ゼロ”のマンションを目指し、管理会社と宅配会社が「マンション内配送サービス」の実証実験を開始」のページより転載)
なお、マンションごとのルールに準じて、宅配ボックス・置き配なども活用する。
また、管理員のマンション内配送には、開発中の専用アプリを使用して荷物の受け渡しの記録を残す想定。実証実験期間は、東京都中央区内の分譲マンション(約200戸)を対象に2025年1月末までを予定している。
宅配業者にとっては、管理会社に費用を払ってもマンション内の配送を全戸一括 ※ で任せられるメリットがあり、管理会社にとっては、マンション管理サービスの付加価値を高めることができ、会社の収益増加や管理員の収入増加になるなどのメリットがある。
居住者にとっても、宅配便の再受け取りがスムーズで別の宅配会社の荷物をまとめて受け取れるなどの利便性向上になる。
※再配達がなくなるだけでなく、オートロック付きマンションでは配達先ごとにインターホンを鳴らして配達する時間もなくなる。
筆者のマンションでも、宅配ボックスに大きなボックスが1つしかないので埋まって使えないなどの声も聞く。
筆者自身は軽い荷物は宅配ボックスを指定し、重い荷物は住戸まで配送して対面で受け取れるように、時間指定を活用しているが、その時間帯に必ずいなければならないのは意外と苦痛だ。顔見知りの管理員が配送してくれるのは、たしかにありがたい。
ただし、筆者のマンションは70戸程度でセキュリティもエントランスのみなので、ビジネスモデルに乗るレベルではないかもしれない。
大和ライフネクストに聞いたところ、今回の実証実験では、宅配会社にとって配送時の負担が大きい比較的大型のマンション(150戸~)を対象としているが、将来的にはより幅広いマンションに展開できるような仕組みも検討していきたいということだった。
人手不足の状況はまだまだ続くだろう。
配送工程でロボットやドローンの活用が進んでいるが、ラストワンマイルのマンションについては、
マンションごとの管理ルールもあり、対応は複雑になる。こうした新しい取り組みが利便性向上や社会的課題の解消につながることを大いに期待している。
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2024年12月09日
お世話になります。
株式会社Y’sup 営業部の内山です。
本日は、藤沢市石川貸地 最終1区画の貸地のご紹介です。
所在地:藤沢市石川4778-1
面 積:165㎡(約50坪)
賃 料:8万円
礼 金:賃料2か月分
保証金:賃料3か月分
自家用車8台駐車可能です。お引き渡しにつきましては即日可能。
諸条件につきましては、ご相談が可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
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2024年11月20日
寒さが厳しくなる季節に備えて、暖房機器以外の寒さ対策を考えているママやパパは多いのではないでしょうか。
住んでいる地域や住まいの環境によっては、暖房だけでは足りないこともありますし、電気代も気になりますよね。
とはいえ、賃貸住宅に住んでいる場合、どこまで自分で対策していいのか迷ってしまいます。
この記事では、賃貸住宅でもできる寒さ対策をいくつかご紹介します。
大がかりなことをしなくても、簡単に対策できる方法ばかりなので、参考にしてみてください。
賃貸住宅で暮らしている場合、退去する際は入居時の状態に戻す「原状回復」が義務付けられています。
そのため、許可なくリフォームをしたり、壁に穴を空けたりするなど大がかりなDIYはできません。
例えば、「窓を二重窓にするなどグレードアップするような内容ならいいのは?」と考える方がいるかもしれませんが、勝手に手を加えてしまうとトラブルに発展する可能性も……。
寒さ対策をする際は、原状回復できるかどうかを意識しておこないましょう。
リフォームや大がかりなDIYをしなくても、窓から冷気が入ったり、暖気が逃げていったりするのを防ぐ対策ができます。
複数組み合わせれば効果も高まりますよ。
断熱シートはホームセンターなどで販売されています。
フィルムタイプや、プチプチと呼ばれている気泡緩衝材に似たタイプがあり、デザインもさまざまなので好みのものを選べます。
断熱シートと聞くと冬場に使用するイメージが強いかもしれませんが、実は夏も役立つため通年貼りっぱなしできるタイプなら張り替える手間がかかりません。
ただし、プチプチタイプは外からの光が入りにくくなったり、網ガラスなど使用できない窓があったりします。
購入前にしっかり確認しましょう。
冷気を遮断する断熱ボードもおすすめです。
窓際に立てるだけなので、シートのように貼る手間がかからず、窓の大きさに合わせてカットするなど加工も簡単にできます。
断熱シートが使えない窓にも使用できますよ。
ただ、窓から出入りする際は、外したり跨いだりしなければならないため、出入りする窓に使用するのは向きません。
断熱カーテンは特殊な加工を施していたり、通常のカーテンよりも厚手の生地を使用したりしており、室内の暖かい空気を外に逃がしません。
断熱効果以外に、防音・遮音効果や結露を抑える効果も期待できます。
断熱カーテンを選ぶ際は、下から冷たい空気が入らないよう、窓のサイズに合ったものを選ぶのがポイントです。
なお、”断熱”カーテンと混同しがちな”遮熱”カーテンは冬でも効果がありますが、どちらかといえば夏向けです。
ちなみに、断熱カーテンを夏に使用しても効果が期待できます。
ゴムパッキンやコーキングが劣化している場合や、窓枠にゆがみがある場合、隙間風が入ってきます。
そこで、クッション性のある隙間テープを貼って、ふさいでしまいましょう。
比較的安価なので、家じゅうの窓に使用できます。
隙間テープを貼っておけば、隙間風だけでなく虫やほこりの侵入も防げますよ。
賃貸でも挑戦できる、二重窓DIYについてご紹介します。
二重窓とは、通常の窓の内側に、もう1枚窓を取り付けたものです。
外窓と内窓の間に空気を含んだ層ができることで断熱効果が生まれ、外気の影響を室内に伝えにくく、暖房が効きやすくなるのがメリットです。
外気と室温の差が小さくなり、結露ができにくくなるのも特徴です。
ガラスの二重窓を設置するにはコストがかかりますが、実はホームセンターで購入できる材料で作ることができます。
【材料】
【作り方】
二重窓がある場合とない場合とでは、室温と外気温との差はどのように変化するでしょうか。
二重窓がない場合は室温が3時間で2.3度下がったのに対し、二重窓がある場合は0.7度しか下がりませんでした。
また、16:30時点の外気温と室温を比べると、二重窓がない場合は外に比べて室内が1.3度高いのに対し、二重窓がある場合は2.8度高い結果となりました。
賃貸住宅でも手軽に設置できるDIY二重窓ですが、寒さ対策に一定の効果が期待できることが分かります。
通常、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へたまります。
子どもが床で過ごすことが多い家庭は、床の寒さ対策も入念にしておきましょう。
コルクマットやジョイントマットはどちらも断熱効果があるだけでなく、防音対策にもなります。
クッション性があるため子どもが転んでも安心ですし、子どもが横になってもヒンヤリしません。
また、汚れたときは、その部分だけ外して洗えるので、お手入れも楽ですよ。
手軽にセットできるのも、うれしいポイントです。
寒さ対策として、すでにラグを敷いている家庭も多いかもしれません。
しかし、ラグだけでは対応しきれないケースもあります。
そこで、ラグの下に床用の断熱シートを敷けば、熱を下に逃がさないだけでなく床からの冷気を防ぎます。
ラグに限らず、カーペットやホットカーペットの下に敷くのも効果的です。
暖房効率も上がるので、暖房代の節約にもつながります。
ホットカーペットを敷くのもおすすめです。
電気代はかかるものの、コンパクトなサイズなら電気代は月に数百円程度と、電気ストーブよりは安く済みます。
断熱シートを併用すれば温度が低くても温まりやすくなりますよ。
ストーブのように部屋全体を暖めることはできませんが、子どもが床で過ごすなど、その場を暖めるための対策として有効です。
床付近の空気を暖めるには、サーキュレーターや扇風機を使用するのも一つの方法です。
下にたまる冷たい空気と、上にたまる暖かい空気を混ぜれば部屋の空気が均一になり、室内の温度差を解消できます。
なお、サーキュレーターや扇風機は、真上に向けると効率良く空気を循環させられます。
ただし、エアコンの暖房機能を使用しているときは、エアコンに向けましょう。
ドアや室内の環境を意識するなど、窓や床以外にもできる寒さ対策がいくつかあります。
冷気は玄関ドアからも出入りします。
ドアが冷たくなって室内まで寒くなっている場合は、玄関ドアに断熱シートを貼ってしまいましょう。
断熱シートを貼れば、窓や床と同じように暖かい空気を逃がさず、冷たい空気の侵入を軽減できます。
また、外とつながっている玄関ポストも冷気が入りやすい部分です。
集合ポストがあるなど、玄関ドアのポストを使用していない場合は、完全にふさいでしまうのもおすすめです。
退去時にもとに戻さなければなりませんが、郵便受けが外せる場合は外してしまったほうが、しっかり対策できます。
私たちが快適に過ごせる湿度は40~60%とされており、湿度が40%を切ると寒さを感じやすくなるだけでなく、肌や喉に影響を及ぼす可能性も……。
反対に、湿度が高いと体感温度も上がるため、加湿器などで部屋を加湿するのも有効です。
加湿器を使用する際は、部屋の中央の少し高い位置に設置すると良いですよ。
加湿器がない場合は、洗濯物を室内干しにしたり、濡れたバスタオルをかけておいたり、入浴後は浴室のドアを開けておいたりすると湿度を上げられます。
湿度は湿度計でこまめに確認しましょう。
室内のドアの下に隙間がある場合は、隙間をふさいでしまえば暖かい空気が逃げたり、廊下や暖房がきいていない部屋から冷気が入ったりするのを防げます。
窓の隙間をふさぐのと同様に隙間テープを使用したり、パッキンを使用したりして埋めましょう。
ただし、通気性を考慮して隙間が設けられているケースもあるため、ふさぐべきかそのままにしておくべきか、一度考えてみてくださいね。
賃貸住宅の場合は、原状回復の義務があるため、リフォームや大がかりなDIYでの寒さ対策ができません。
とはいえ、窓や床、ドアなどの対策をしておけば、暖かい空気が逃げたり、冷気が入ったりするのを防げます。
今回ご紹介したアイテムは、ホームセンターなど身近な場所で購入できるうえに、簡単に取り付けられるものばかりです。
複数組み合わせればより効果が期待できるので、できる部分から対策して、暖かい室内で快適に過ごしましょう。
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