2025年06月23日
梅雨が明け、これから毎日かかせないエアコン。そのエアコンが壊れてしまったら大ピンチですよね。
賃貸のエアコンが壊れてしまったときどのように対処すればいいのでしょうか?
連絡先はどこなのか、費用はいくらくらいかかるのか、修理にどれほど時間がかかるのか?
など、心配なことはたくさんあります。賃貸のエアコンが故障したときに焦らず対応できるように故障かどうかのチェック方法や
連絡先の確認方法、費用負担のルールなどを詳しく解説します。トラブルにならないためには、日頃のメンテナンスも大切です。
1.賃貸のエアコン故障:状況を確認
賃貸のエアコンが故障したとおもったとき、焦る気持ちがまずあると思いますが一旦落ち着いて最初にセルフチェックしましょう。
・電源が入らない
コンセントが抜けていないか、ブレーカーが切れていないか
問題ない場合は故障の原因が高いです。
リモコンが効かない
リモコンの特定のボタンが効かない場合、リモコンの掃除をしてみましょう。
ほかには、リモコンの電池切れも可能性が高いです。物件に取扱説明書がある場合は見ながら作動確認しましょう。
2.エアコン本体のランプが点滅している
エアコンが正常に可動しているときはエアコン本体の運転ランプやタイマーランプは、点灯しています。
エアコンに何らかの異常が発生している場合、ランプが点滅したり繰り返しエラーを伝えます。
メーカーや機種によってエラーコードが異なりますので、メーカーホームページを確認の上自身で対応できる内容であれば
指示に従ってください。
3.エアコンから匂いがする
しばらくエアコンを使っていないシーズン初めでは匂いの強い食品やたばこ、ペットの内部に蓄積して匂いが出ることがあります。
特に梅雨や夏場など湿度が高い時期は感じやすい傾向があります。自動フィルター機能があるエアコンでも同様です。
しばらく、運転することで匂いが収まることがありますが、それでも匂いが取れない場合はエアコンのクリーニングが必要な可能性があります。
自分でできること
エアコンのフィルター清掃は自分でできるメンテナンスです。
エアコンのフィルターには埃がたまりやすいためこまめな
清掃をしなければなりません。
フィルターを掃除しなかったことによる故障は入居者の落ち度と判断され故障した際の費用を負担しなけらばならないこともあるので注意が必要です。
自分でできないこと
まず、費用が掛かるため賃貸物件の退去に必ずしも行うものではありません。フィルターを掃除しても匂いが取れない場合、
管理者へ連絡しましょう。
入居して間もない場合は、大家さんの負担でエアコンの内部洗浄を行ってくれるかもしれません。
ただし、清掃をほとんど行ってこなかった場合や自身が喫煙していたなど管理状況が良くない場合は、自己負担で対応しなければならない可能性が高いです。
仮に自己負担だったとしても、管理者の確認なく、業者を手配しエアコンの内部洗浄を行うことができません。
4.音がする
エアコンは少なからず音がするものです。
ただし10年以上前に製造されたエ室内機の音の場合
室内機から音がする場合フィルターを一度はずし取付直すことで改善することもあります。
室外機からの音の場合
エアコンの室外機は、冷房での運転時より暖房での運転時の方が音が大きくなります。冷房時よりも音が大きいと感じた場合は
故障の可能性は低いです。冷房時より音がうるさくなった同じ暖房使用時と比べても音が大きくなったと感じた場合は取扱説明書を
確認して下さい。室外機の使用はメーカーや機種によって異なります。
5.水漏れする
エアコンの室内機から水漏れが発生している場合は、故障の可能性が非常に高くなおかつ緊急性があります。
放置してしまうとエアコンの故障だけでなく壁紙やフローリング、建具などの腐食や汚損、カビの発生、ひどい場合は
下階での漏水などに繋がる可能性があります。
本体の後ろの壁を伝って漏れている場合
エアコンの排水ができていない可能性があります。ドレーンホースが詰まっている可能性が高いです。
放置してしまうとエアコンの故障だけでなく壁紙やフローリング、建具などの腐食や汚損、カビの発生、ひどい場合は
下階での漏水などに繋がる可能性があります。
6.冷えない・冷えが弱い
省エネモードで運転している
外気温が著しく高く、省エネモードで運転している場合冷えない冷えが弱くなる可能性があります。
通常運転で冷えるかどうかを確認してみましょう。
温まらない、温まり具合が悪い
適切に温度を設定しているか、暖房の場合、温度設定が適切な温度か確認しましょう。暖房で温度設定が低い場合設定温度をあげて様子見ましょう。
賃貸のエアコンが故障した場合エアコンが設備かどうか費用負担する際に重要になります。
ワンルームや1kでエアコンが1台の場合は設備である可能性が高いですが、LDKや2部屋以上の場合などではエアコン1台は設備でもう1機は自身で取り付けることが可能性としていることも多いです。
賃貸のエアコンが設備である場合
エアコンは大家さんの所有物ということになります。物件の設備として入居者が使用できることを意味しておりメンテナンス費用は原則大家さんが負担することになります。
ただしフィルター掃除を怠った場合など、入居者に過失がありエアコンが故障してしまった場合は、入居者が修理費用を負担しなければならないというのが原則です。
その他、リモコンの電池などの消耗品の取り換えは、入居者の負担とする特約を定めていることが一般的です。
賃貸のエアコンが残置物である場合
ワンルームやエアコンが1機の場合は設備である可能性が高いですが2部屋以上の場合や、居室とLDKがある場合ではエアコン1機は設備でもう1機は自身で取り付けることが可能としていることも多いです。
設置したエアコンを前入居者が大家さんに相談のうえで退去時に撤去せずおいていった物を使用していい場合があります。
この場合エアコンは設備でなく残置物として取り扱われます。
残置物は大家さんの所有物ではないため故障してしまった場合に大家さんの修理義務はありませんので実費で修理しないとなりません。
賃貸のエアコンが故障したとき勝手に業者を呼んで直すのはNG
賃貸のエアコンが故障したときに勝手に業者を呼んで直してはいけません。エアコンが設備の場合、エアコンの所有物は大家さんです。場合によってはメーカー保証期間の場合もあります。
安くメンテナンスを頼んでいる業者があるかもしれません。必ず管理者に連絡して対応してもらうようにしましょう。
ただし何度も連絡しているのにも関わらず一向に対応してもらえない場合、2020年の民放改正により、自分で手配することが認められるようになりました。ただし、トラブルになるのを避けるためにも、連絡はメールなど履歴が残る形で行うことをお勧めします。
最後に、
夏の暑い時期や真冬で凍えるほど寒い時期にエアコンが故障してしまうととても困ります。
焦る気持ちは当然ありますがまず落ち着いてセルフチェックしましょう。
また、エアコンの性能を維持するためにも日常にメンテナンスもとても大事です。急に困ることがないようにこまめに
清掃するようにしましょう。
カテゴリ:不動産業ブログ